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「少年徳川家康」
投稿日 : 2001/10/11 23:03
投稿者 Excalibur
参照先
本放送では見ていなくて、その直後の再放送(か、地方局での放送)で偶然見てすっかりハマってしまった。私が日本史(特に戦国時代)やお城に興味を持つようになったキッカケは、何を隠そうこの番組に影響されたからだったりする。まぁ動機がなんであれ、悪いことじゃないはずだけど。

物語は駿河の今川家と尾張の織田家、この両家の間で翻弄される三河国の松平家に、竹千代と名付けられた一人の男子が出生するところから始まる。竹千代は幼い頃から今川と織田双方の人質となって育つがやがて元服して松平元信、後に松平元康と名乗るようになる。そして今川義元が織田信長によって桶狭間の合戦で破れると、晴れて岡崎城へ戻ることになるのだった。
これが後の徳川家康なのだが、あとになって原作である山岡荘八の『徳川家康』を読んでみて、案外原作に忠実に作られていたことに驚いた。

勿論はじめのうちはストーリーや人物構成も分からず(なにせまだ学校で本格的に歴史なんぞを学ぶ前だし)、荒木伸吾がデザインした端正なキャラクターと、なかなか豪華なキャストを楽しみに見ていただけにすぎなかったけど。なんせこのキャストが、幼少時の家康=竹千代に小宮山清、元服後を野田圭一、家康の生母・於大の方に増山江威子、父・松平広忠を井上真樹夫といった具合。他にも山田俊司がクールな脇役を演じていたりとなかなか捨て難いものがあったのだ。
なかでも強く印象に残っているのが、石丸博也が演じた織田信長。八方破り、破天荒な少年というのは出世作『マジンガーZ』の兜甲児のイメージにもつながるが、これはなかなかの適役ではないかと思う(途中で青野武に交代してしまうのが残念だった!)。

僅か半年足らずの放映だったけれども(といっても当初からその予定だったらしく、打ち切りというわけではないらしい)、逆境に挫けず健気に耐えぬく竹千代、そしてそれを影ながら見守る於大にポイントを絞った母子物として結実。なかなか泣ける物語になっていた。
このテーマは後番組『一休さん』にも受け継がれて、こちらは7年近く続く大ヒット番組となった(一休の母・伊予の局を演じたのも同じ増山江威子だけど、これは意図的?偶然?)。
 
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