2001年12月27日TBS系21:00〜23:24で放映された、ホストを題材にしたドラマ。

　父親の事故死で、18歳の若さで荒木運送を継ぐことになった荒木竜之介は、借金返済の為に、ホストの仕事に就く。しかし、ホストの仕事を軽く見ている竜之介は、度々同僚と衝突しては騒ぎを巻き起こす。ある日、店内でホストという職業をバカにし、喧嘩騒動を起こした竜之介は解雇される。前渡しでもらった給料も返済するよう請求され、竜之介は再び借金を抱え、夜の工事現場で働くこととなる。お金に困り、1本の缶ジュースも買えない竜之介の前に、ホストをやっていた時の同僚の大貫が現れ・・・。

＜キャスト＞荒木竜之介：窪塚洋介、大貫一之：ユースケ・サンタマリア、橘十馬：坂口憲二、雅：河村隆一、狂夜：反町隆史、富永：西村雅彦、よしえ：江角マキコ、小百合：岡本綾、陣内孝則、モト冬樹、平田満、他、本職のホスト数名

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　意外性と順当性の混合がウリのドラマだと思いました。意外だと思ったのは、主役コンビの窪塚洋介さんとユースケ・サンタマリアさんの二人で、窪塚洋介さんが演ずる荒木竜之介は、東京には実在しないという坊主頭のホストだし、店のNo.2という位置にユースケ・サンタマリアさんというのも、ある意味意外性が高いと思いました。順当だと思ったのは、脇を固める豪華俳優陣で、陣内孝則さんの怪しいボス振りは、適役だったし(途中で何気なくダジャレを言っている辺りも彼らしい)、舞台の主役となった六本木「Club No.1」のNo.1ホストに河村隆一さん、歌舞伎町のホストNo.1に反町隆史さんというのは、視聴者の目をドラマに引き付けるに足るキャスティングだと思いました。
　ドラマ自体は、血気盛んな荒木竜之介が、夜の世界でもまれて、人間的に成長して行くという成長ドラマで、ホストという職業を題材にした割には、昼の世界の明るさが全体に流れていて、明るく威勢の良いドラマに仕上がっていると思いました。ただ、シナリオが充分に消化されていないな、と、感じられる演技が所々にあって、特に、脇として登場する豪華俳優陣の方々の演技に、ひょいっと出て演じてみました、という雰囲気が出てしまっているのが残念でした。
　ストーリーに浸るというよりも、キャスティングを楽しむイベント性の高いドラマであると思いました。

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