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「ゲゲゲの鬼太郎」<月曜ドラマランド>
投稿日 : 2000/11/02 23:43
投稿者 Excalibur
参照先
ある日、鬼太郎の元へ関京子という少女からの手紙が届いた。それによるとある晩、塾の帰り道に何者かにハサミで襲われたのだが、ただの痴漢には思えないのだという。更に父親の様子も変なので、もしそれが悪い妖怪の仕業だとするならば、早く退治して欲しいと認められていた。鬼太郎は早速京子の家に向かうが、果たせるかな、そこには妖怪の姿が・・・!

1985年に「月曜ドラマランド」枠で放送された実写版。
元々はTVシリーズとして企画が立てられたがボツになり(代りに実現したのが『スケバン刑事』の実写TVシリーズ化)、特番での復活と相成った。
『宇宙刑事』シリーズを手掛けたスタッフがその後番組『巨獣特捜ジャスピオン』と掛け持ちで担当しているため、『鬼太郎』を観たというよりも東映ヒーロー物の新作を観たという気分になるのは『鬼太郎』ファン、水木しげるファンには不満だろう。
新宿の”眼”やミロード、西口ターミナル、石神井公園、寄居の採石場など御馴染みのロケ地が次々と登場し、スタントもJAC(現・JAE)が受け持っているために、クライマックスのアクション・シーンは『宇宙刑事』を髣髴とさせる。

出演は鬼太郎役に六浦誠、子なきじじいに赤星昇一郎、砂かけばばあに由利徹、ねずみ男に竹中直人、妖怪あみきりにうえだ峻、おっかむろに汐路章、吸血鬼エリートに佐渡稔、そして女ぬらりひょんに夏樹陽子が扮し、子ども番組とは思えない妖艶さを振り撒いている。「月ドラ」はアイドルが主演し、お笑いやバラエティー系タレントが脇を固めるというのが一つのパターンなだけに、役に相応しいかどうかはさておき、その枠組みから大きく外れたキャスティングではない。
なお目玉おやじは人形で処理され、声は勿論田の中勇。一反木綿は着ぐるみと装演を組み合わせ、正体を現した妖怪は怪人同様の着ぐるみだ。なお、霊界郵便配達夫の役で、原作者の水木しげるが最初と最後に顔を見せている。

そして特筆すべきはヒロイン京子を演じた秦暎花である。
彼女はこの前年、『星雲仮面マシンマン』にレギュラー出演していた子役だが、他にも『宇宙刑事シャイダー』、『科学戦隊ダイナマン』、『電撃戦隊チェンジマン』などにゲスト出演していて強い印象を残していた。飛びぬけているのはその演技力・表現力で、彼女が出ているが故にそのクオリティが上がったエピソードがあるくらいだ。
その彼女を徹頭徹尾中心に据え、監督の持ち味というべき鬼太郎と京子との間の淡い関係を描いているだけで、この作品は傑作と評して良いだろう。

        <2007/9/23 改訂>
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Re: 「ゲゲゲの鬼太郎」<月曜ドラマランド>
投稿日 : 2008/05/17 21:40
投稿者 げげげのげ
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>彼女が出ているが故にそのクオリティが上がったエピソードがあるくらいだ。

ご存知なら、是非聞いてみたいです^^
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