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「宇宙海賊キャプテンハーロック」
投稿日 : 2000/11/03(Fri) 23:10
投稿者 Excalibur
参照先
1977年夏、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』が大ヒット。その続編の映画化情報も流れ始めた翌年の2月、そのムードを煽るかのようにTVシリーズの放送がスタートした。

第一話、冒頭から横山菁児の手によるBGMに圧倒され、ひたすら「交響組曲」発売日を待ち焦がれたもの。
ハーロック役井上真樹夫には「?」となったものの(なんせ当時のファンは「宇宙戦艦ヤマト」の古代守のイメージをハーロックに重ね合わせ、広川太一郎を推す声が多かったものだから)、台羽正役は神谷明で納得。
TV用の味付けの多さは気になったが、先ずは満足いく立ち上がりであった。有紀蛍を「ゆうき・けい」と読むと知ったのもこの時だったっけ(なんせ原作コミックでは「ゆうき・ほたる」とルビが振ってあったものだから・・・)。

ところが放映が進むにつれ徐々に「あれれ?」となってくる。
絵的には松本タッチを飲み込み、時にはそれを凌駕する出来映えなのに対して、肝心のストーリーがどうにもしっくりこないのだ。必ずしも原作通りがベターだとも言えないが、逸脱しすぎも「何の為の原作なんだ?!」ってなことになってしまう。

原作者:松本零士とチーフ・ディレクター:りんたろう、メインライター:上原正三との衝突も聞え、そのギクシャクぶりが作品にも反映されているような気がして……私の中のTVアニメ版「ハーロック」は終わりを告げた。

結局最終回まで付き合いはしたものの、「裏切られた」との想いは今に至るまで消えてはいない。
視聴率も苦戦していた、と聞いたのは放映終了して一年くらいしてからであったろうか。個々のエピソードが決して駄作ではなかっただけに、尚更残念である。
ただこの作品なかりせば、劇場版『銀河鉄道999』という傑作が生まれ得なかったのは確かだ。

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