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「そして音楽が始まる」
投稿日 : 2003/03/06 21:55
投稿者 Excalibur
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毎回一つの曲を取り上げ、その歌が作られた背景を探るというドキュメンタリー番組。
2003.2.28放送分で取り上げられたのは、ゴダイゴの「銀河鉄道999」。

そもそも劇場版『銀河鉄道999』の主題歌にゴダイゴを、という発想はプロデューサーの高見義雄のものだったようだ。TV版との差別化を計り、子供向けではない大人向けの作品を作りたいという想い。その象徴がゴダイゴのサウンドだったという。実際にコンサートへ足を運んだ高見は、肌でその「新しさ」を体感し、ゴダイゴへの依頼を決めたと語る。
一方依頼を受けたゴダイゴ側――タケカワユキヒデは、従来アニメの音楽でロックを前面に押し出したものがなかったので、これまでのアニメ・ソングの常識を変えたい、という願いから快諾。
ゴダイゴの作詞をずっと担当してきた奈良橋陽子は、受験戦争に明け暮れる若者へ、ポジティブなメッセージを込めて英語詞を書いた。これを受けてタケカワが書いた曲は、実はスローバラード。ゴダイゴのリーダーでアレンジャーのミッキー吉野は力強い躍動感のある曲を想定していたので、出来上がったデモテープに驚いたが、テンポアップしたイントロを先ず作ってそれに合わせる形で全体を整えていった。更に山川啓介がこれに日本語詩を乗せてゆく。
初めて完成した歌を聴いたときに、原作者である松本零士は「違和感を覚えた」と語る。クラシックを彷彿とさせるBGMとロックの主題歌。メーテルと鉄郎の別れのシーンのあとのエンディングに流れるこの歌は、はたして映画のラストに相応しい曲なのかどうか? 不安を抱きながら試写に臨んだ高見だったが、エンドロールに拍手が起こった瞬間に、それが杞憂に終わったことを知った。結果、映画も主題歌も大ヒットし、長く語り継がれる存在となったのである。

――というわけで、松本零士、高見義雄、タケカワユキヒデ、奈良橋陽子、山川啓介、ミッキー吉野の諸氏にインタビューを敢行したこの番組、直接的に映画そのものには触れずあくまでも「歌」にこだわった構成で、なかなか好感が持てた。個人的には未だにこの歌に馴染めないものを感じてもいるのだが、当時のムーブメントは上手く掬い取った感がある。
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投稿日 : 2003/03/07 20:42
投稿者 Excalibur
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2003/3/2 sun 22:54〜23:24 テレビ東京系にて放映
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