映画『フリー・ウィリー』シリーズの主演俳優（！）であるシャチのケイコ。幼い頃に捕獲され、以来水族館などで暮してきたこのケイコを、なんとかして自然へ帰そうとする運動が映画を通じて広まり、ついに１９９８年、アイスランドにおいて野生へ帰す訓練が始められた（日本でも比較的大きく報じられた）。ところがその４年後の昨年秋、ケイコは突如１６００キロも離れたノルウェーのある村へと姿を現す。これは、この突然の訪問者を温かく迎え入れる村の人々と、戸惑いながらもアイスランドから駆けつけたケイコのトレーナーたちを描いたドキュメンタリーで、あたかも映画を地で行くような内容である。その後のケイコに関しては続報がないが、今もノルウェーの村近くで元気でいるものと思われる。
なお、番組中には映画からのシーンは一切使われていないが、エンドクレジットでテーマ曲が流れて映画での感動を新たにしてくれる。ちなみにこの”ケイコ”という名前、日本語の”恵子”から採られているのだそうである。

ＫＥＩＫＯ’Ｓ　ＮＥＷ　ＡＤＶＥＮＴＵＲＥＳ
プロデューサー：トール・シーヴェルトストゥール
構成：アーリル・リーセ
制作：ＮＲＫ（ノルウェー）　　２００２年
「ＢＳプライムタイム」　２００３．５．５　２３：００〜２３：５０　ＮＨＫ−ＢＳ１　

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先月ケイコの訃報が届きました。
結局自然へ帰す試みは成功だったんでしょうか？
どちらがケイコにとって幸せだったのか・・・。

ところでケイコは日本名「恵子」（「恵」＝「めぐみ」に因んだ命名）から、と書きましたけど
実はケイコは雌ではなく、雄です。

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