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「古畑任三郎/すべて閣下の仕業」
投稿日 : 2004/02/03 23:58
投稿者 久保田r
参照先
2004年1月3日 21:00〜 フジテレビ系

<出演俳優>
田村正和/松本幸四郎/津川雅彦/及川光博/八嶋智人/浅野和之/三田和代/木村多江/田中要次 他

<ストーリー>
商店街の福引で当った旅行でスペインを訪れていた古畑は、帰り際、パスポートを猿に取られ、再発行の為に日本大使館を訪れる。その頃大使館では、外務大臣を迎える準備で大わらわで、古畑は満足に相手にしてもらえない。そんな中、一人の大使館員の行方が分からなくなり…。
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5年振り「古畑」
投稿日 : 2004/02/03 23:58
投稿者 久保田r
参照先
 結果から言うと、このような終わり方で良いのだろうか…。というのが、直後の感想。
 「古畑」は、始めから視聴者に犯人が分かっている状態で、ドラマの進行に合わせて古畑の思考回路を楽しんで行く刑事ドラマであるが、犯行を暴かれた後の犯人の行動予測まではつき難いドラマとなっている。そこが脚本家・三谷幸喜さんの予定調和破りの持ち味だと思うのだが、今回の終わり方は、男のロマンを優先した結果になっているのでは、と、思った。あれほどの切れる男が、大使のこの後の行動を予測していない訳はなく、それでも敢えてあの場を離れたのは、大使に「それ」を許した男のロマンだと思った。それとも、最後に例の額に指を当てる仕草を見ると、大使の選んだ方法に幻滅した、ということになるのだろうか。それとも、自分があの場を離れてしまったことの悔やみだろうか。古畑は、大使の潔い自首を期待していたのだろうか…?あらゆる方向に取れる古畑の行動であるが、今回のストーリーとキャストの構成から、視聴者が望んだ結末が、ドラマの結末であると思った。
 キャストは、5年振りのスペシャルに相応しい個性派俳優の集まりで、特に後半、田村正和さん、松本幸四郎さん、津川雅彦さんの一つの画面の中での芝居は、三者の重みが感じられて圧巻。自分の役どころをきちんと押さえ、目立ち過ぎず、且つ収まり過ぎもせず、濃い質の芝居を演じている。脇を固めている若手俳優と見事なバランスを保っている。今回の最大のオチは、ガルベス君。彼から目を離すなかれ。
 シリーズ再開が待ち望まれている「古畑」であるが、今回のスペシャルは、その期待に拍車をかける質の高いドラマになったと思う。何年経っても色褪せないキャラクターとドラマは、現在でも充分に健在だと思った。
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