「白い巨塔」
投稿日 | : 2004/05/03 23:51 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
フジテレビ開局45周年記念ドラマ
<スタッフ>
原作/山崎豊子『白い巨塔』(新潮文庫刊)
脚本/井上由美子
音楽/加古隆
主題歌ヘイリー/『アメイジング・グレイス』(ユニバーサル・ミュージック)
制作統括/大多亮
制作/フジテレビ、共同テレビ
<出演>
唐沢寿明、江口洋介、黒木瞳、矢田亜希子、水野真紀、上川隆也、沢村一樹、及川光博 、片岡孝太郎、伊武雅刀、若村麻由美、西田尚美、野川由美子、池内淳子、かたせ梨乃、伊藤英明、石坂浩二、西田敏行、
医学界の権力争いを描いたドラマ。
ーあの頃と、命の重さは、変わったのだろうか。ー
腑に落ちない点
投稿日 | : 2004/05/03 23:49 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
癌治療の第一人者である財前五郎が癌で亡くなるのがどうにも腑に落ちない。
その他の部分では、権力争いのえげつなさなど、気分的に盛り上がる構成であったのだが、最後の財前の癌で亡くなるところがどうにも納得いかない。
医者の不養生ということわざがある通り、癌の専門医が癌で亡くなるというのは、ドラマの構成として「あり」とは思うのだが、末期になるまで全然全く気付かないというのが、どうにも都合の良いように見えて納得いかない。
しかも里見宛ての遺書の最後で、自分がこうまで癌に気付かず、癌で亡くなることを「恥じる」という一語だけでドラマを終えた強引さに力技だけが感じられて納得いかない。
魅力あるキャストと人間関係の複雑さが良いドラマ性を生んでいただけに、最後の最後の「オチ」がどうにも腑に落ちず、逆の意味で印象に残るドラマであった。