2003年12月10日　エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

　あたかも本当にあるかのようにリアリティを目指して作っているウソの競技の映像化。一発オモシロネタの類い。作者は、真島理一郎氏で「長いスキージャンプ板にひとりで乗ってジャンプするのはもったいない」という発想から生まれた。描かれているのは「スキージャンプ・ペア」という現実にはあり得ない競技で、長いスキージャンプ板2枚の前後に2人が乗り、あれやこれやのパフォーマンスをしてジャンプするというもの。テレビのCM等で見かけた人も多いと思う。見た瞬間「何だあれは？」と注意を惹き付ける映像となっている。

　とにかくネタ自体はバカバカしい限りで笑えるものばかり。スキー板の先にぶら下がってジャンプしてみたり、コアラのごとく抱き合ってみたり、ペアの相方を落下させてみたりとあり得ないスキージャンプの数々が柔軟な発想で描かれている。それを実際にあるかのように「2006年トリノスキー大会スキージャンプ・ラージヒル・ペア」などという舞台を設定し、真面目に実況・解説して独特の笑いを作り出している。スポーツものとして期待するとあまり笑えないかも知れないが、始めからお笑いモノとして見るとかなり楽しい。特典映像を入れても45分ほどの内容なので、サクっと笑いたい時におすすめ。ただし何度も繰り返して見るほどのものではないですが。

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