「ガンダムイボルブ ダブルドットスラッシュ OMEGA」

2006年10月27日　バンダイビジュアル

＜収録作品＞
EVOLVE../6（原典「機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY」）
EVOLVE../7（原典「新機動戦記ガンダムW」）
EVOLVE../8（原典「機動戦士ガンダムSEED」）
EVOLVE../9（原典「機動戦士Zガンダム」）
EVOLVE../10（原典「機動戦士ガンダムZZ」）

※「GUNDAM EVOLVE../（ガンダムイボルブ ダブルドットスラッシュ）」…バンダイのガンプラCMやホビーショップ店頭で公開していたという、歴代「ガンダム」のショートムービー集。映像は、通常のアニメのようなものではなくて、3DCG化したゲームのような映像。

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　ショートムービー集第1弾。ショートムービーなので各話10分にも満たないが、各話に繋がりはなくバラバラ。起承転結のあるストーリー性のあるものは、強いて言えば9話のみ。しかしこの9話も萌えというかドリームが入っているので、ドラマ性は薄い。その他の作品は、戦闘シーンが主流。どれもイメージ優先で描かれている。全部プロモーションビデオのような出来。

　EVOLVE../6は、平成ガンダムを見ていない私には、描かれている状況が何のことやらさっぱり分からなかったが、迷い悩める少年（プレア・レヴェリー）の苦悩というのは分かった。プレアのイメージの中でハイペリオンガンダムがとにかく戦っている。

　EVOLVE../7は、とあるコロニーに単独潜入しているらしい人物を見ただけで、これはヒイロだなということはピンと来たが、ウィングガンダムゼロがなかなか姿を現さないので終盤までヤキモキした。破壊されるコロニーの描写などメカが詳細に綺麗に描かれている。最後にリリーナらしき人物がチラっと。ヒイロの台詞はたった一言。「任務完了」のみ。

　EVOLVE../8は、ザフト軍の砂漠基地にストライクガンダムが現れ、狭い格納庫の中で格闘技戦を繰り広げ、たった数分で全部破壊してしまうというもの。ストライクガンダムの動きは、まるで人間のよう。

　EVOLVE../9は、この作品は一体何だ…？と思わず首を傾げてしまうような妙な感覚の作品。白、黄、赤のZガンダムが現れ、謎のMAと戦う内容なのだが、白にはアムロが、黄にはグレイ・ウルフが、赤にはユーリという女性パイロットが搭乗する。ユーリとアムロはかつて出会っていたことがあり、それがストーリーの軸となっているのだが、全体的には掴みどころのない不思議な世界観。ちなみに黄のパイロット、グレイ・ウルフは、白狼ことシン・マツナガのよう。

　EVOLVE../10は、収録作品中最も本編に近い作品。ジュドーの誕生日にジュピトリスIIに亡命を求めているシャトルが現れ、その回収中にネオ・ジオン残党と戦闘となるというもの。ZZガンダムの放つハイメガキャノンが見所。

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