「茄子〜スーツケースの渡り鳥」
投稿日 | : 2010/09/01 23:11 |
投稿者 | : ZAP01533 |
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『茄子〜アンダルシアの夏』の続編。
主人公ペペが所属するチームは翌年解散が決まっていた。
かつてのチームメイトは既に移籍。そんな頃、ペペ達が英雄視していた選手が急逝。
各自悲しみをこらえ、日本で開かれるジャパンカップに出場する為機上の人となった・・・・。
このあらすじで単なるお涙頂戴式のドラマにする気なら、わざわざ北海道のテレビ局社員(実質系列局は違うし、最早アナウンサーでもない)を起用する事はしない。
映画じゃなかったから高坂監督の野望が完成したともいえるビデオ。
(実は『アンダルシア〜』の頃から監督役としてその人を起用したいと言っていたらしい)
喪章をつけて走り出すペペのチームメイト、チョッチのシーンでタイトルが表示され、その直後「ベンガ」をひたすら唄うように、呪文のように連呼してペペの後ろを走る車。
これで笑わない人は少ない。
そんな監督に引きずられ、ペペの性格も激変。主演俳優が指摘する程。
急逝した選手マルコと親交が厚かったチョッチの回想シーンもしっかり笑える。途中までは。
結果として切なさと笑いとパロディが適度に散りばめられたドラマとなりました。
主人公でありながら今回のペペは実質脇役。やまちゃん演じるチョッチと大塚 明夫さん演じるマルコ、そして朴念仁として描かれるザンコーニを軸として物語とレースが描かれてます。
パロディ
投稿日 | : 2010/09/04 13:36 |
投稿者 | : ZAP01533 |
参照先 | : http://www.vap.co.jp/nasu-wataridori/ |
ビデオだからという事で、まーパロディが多い事。
一番多かったのはやっぱり『水曜どうでしょう』と『ルパン三世』を髣髴させるシーン。
冒頭の「ベンガ」連呼シーンは『どうでしょう』の【ユーコン川下り】で大泉君達に「漕いで漕いで漕いで漕いで!」と激を飛ばすシーン、動きのコミカルさは『ルパン』を想わせる。
サウナで熱くなった身体を新雪で冷やすシーンで数十センチ以上は普通沈まない。落ち着いたら数センチに戻っているし。
機上でアメデオ監督と言い争うペペのやりとりは紛れもなく藤村Dと大泉君の言い争い。「娘に靴でも買ってやれ!」は【合衆国横断】でも聴いた。
「それじゃ、ここは日本語で・・・」って殆ど日本語しか聞いてないですけど。
牛のシーンは前作のオマージュという意味合いもあるけれど、なんか‘牛の喧嘩を仲裁する大泉君’も髣髴する。
「俺たちゃシャケじゃねぇんだ」「何があるかわからないから〜」も『どうでしょう』で聴いたような気がする。
前作のオマージュとして千手観音を祀るお寺の住職とお手伝いがバーの親父さんとペペの旧友と同じ顔と声だった。
前作では「今日は俺の日じゃねぇ。兄貴の日だ」と言ったペペは今回「今日は、俺達の日だ!」とペダルを踏み込む。
そして最後。
ペペ達と最後まで競う選手にゾマンという紅と白が何かを想起させる模様のユニホームを着こんだ人がいる。
御丁寧にサングラスは黄色、ゼッケンは78。
(公式ページによればウルター・ゾマンというらしい)
その胸と額部分は緑のクローバーがアクセントになっている。
まさか、ね。
作品データ
投稿日 | : 2010/09/02 16:43 |
投稿者 | : 管理人 |
参照先 | : |
<スタッフ>
監督:高坂希太郎
アニメーション制作:マッドハウス
演出:高橋敦史
原作:黒田硫黄
脚本:高坂希太郎
キャラクターデザイン:高坂希太郎
作画監督:吉田健一
美術監督:田中直哉
音楽:本多俊之
エンディングテーマ:忌野清志郎「自転車ショー歌」
<声の出演>
大泉洋/山寺宏一/大塚明夫/坂本真綾/佐藤祐四/芝井伶太/白戸太朗/今中大介、他