トップページ > 記事閲覧 
「真・仮面ライダー 序章」
投稿日 : 2010/09/03 16:37
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:辻理
アクション監督:金田治、山田一善
プロデューサー:鵜之沢伸、久保聡、堀長文、白倉伸一郎
エグゼクティブプロデューサー:村上克司
原作:石ノ森章太郎
キャラクター造型:レインボー造型企画
音楽:宇崎竜童
CG:篠原保

<出演>
石川功久/野村裕美/原田大二郎/高嶋政伸/片岡弘貴/石浜朗/塚田きよみ/安藤麗二/石ノ森章太郎/小野寺丈/山浦栄/大内陽子/矢野明仁/寺杣昌紀、他

1992年
記事編集 編集
Re: 「真・仮面ライダー 序章」
投稿日 : 2010/09/03 16:40
投稿者 久保田r
参照先
 「仮面ライダー生誕20周年記念作品」として製作された大人向けの仮面ライダー作品。主人公の風祭真(かざまつりしん)は、オートバイレースの世界グランプリを夢見ていたが、不遇の研究者である父の研究の被験者に自ら志願する。被験者として隔離されていた頃、真は、人間を襲う夢を見、生々しい感触にもしかすると自分が犯人なのではないかと思い始める。ある日、父の研究仲間である鬼塚の後を尾行した真は、工場の中で怪しい行動をする鬼塚を目撃する。

 あらすじを書き出すと、どこをどうかいつまんで良いのか判断し難い作品であるのでこれ以降は割愛するとして、ともかくもこの作品は子ども向けではないということ。「仮面ライダー」というタイトルではあるけれども、描いている中味は「生」の根源に迫っていて、従来のベルトを腰に装着して「変身!」の一言で変身し、怪人をばったばったと倒すという内容では一切なくて、人間のエゴと、エゴから生み出された命と、人間の持つ愛情といったものを描いている大人向けの作品。

 鑑賞して感じたことは、人間のエゴの恐ろしさと、主人公の深い悲しみ。音楽が、主人公・真の心情と作品の抱える人間のエゴから生まれたやり切れなさといったものを表現しており、ヒーロー作品ではない仮面ライダーの「真」の部分を浮き彫りとしている奥の深い作品だと感じた。

 この作品を見て、「仮面ライダー」というこの人気シリーズ作品が、本質として何を表現したいのかということが、なんとなくではあるけれども分かったような気がした。何故、バッタであったのか。そして、人間が改造されることの悲哀。これらが映像作品として目に見える形ではっきりと描かれている当作品は、お茶の間で見るようなファミリー向けの作品ではないけれども、必要にして生まれた作品であると思う。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -