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「仮面ライダーW(ダブル) RETURNS/仮面ライダーアクセル」
投稿日 : 2012/09/03 13:55
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:坂本浩一
アクション監督:坂本浩一
原作:石ノ森章太郎
脚本:長谷川圭一
音楽:中川幸太郎、鳴瀬シュウヘイ

<出演>
木ノ本嶺浩/山本ひかる/滝裕可里/田中実/後藤光利/中川真吾/長澤奈央/山野史人/山本康平/なだぎ武/桐山漣/菅田将暉、他

2011年
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Re: 「仮面ライダーW(ダブル) RETURNS/仮面ライダーアクセル」
投稿日 : 2012/09/03 13:56
投稿者 久保田r
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 平成仮面ライダーシリーズ初となるOVAにてリリースされた「仮面ライダーW(ダブル)」のスピンオフ作品。主人公は、仮面ライダーアクセルの照井竜。ストーリーは、劇場作品「MOVIE大戦CORE」の後日談。

 風都警察署超常犯罪捜査課課長の照井竜は、スリの現行犯のグループを追っている際にドーパントと遭遇しアクセルに変身して戦う。スリグループの一人の葛木葵は、アクセルに変身した照井を見て驚愕し「警察は人殺し」という台詞を投げつけて逃げ去る。翌日、集団スリ特別捜査班と合同捜査を開始した竜は、葵を再びスリの現行犯で捕らえ、連行しようとするが、またもやドーパントが現れて戦うことになる。だが、葵にアクセルメモリをスラれており、竜は手錠で二人が繋がったままの状態で生身のままで戦うことに。戦いの途中で部下の刃野がドーパントに銃で腹部を撃たれ、銃を持っていた竜は犯人扱いとなり、葵の腹部に仕掛けられた時限爆弾の解除のため、やむなく二人で現場から逃亡する。ニュースで事件を知った竜の妻の亜樹子は、激しく動揺して竜を探しに街に飛び出す。翔太郎とフィリップは警察の監視が付き動けずにいた…。

 感想は、アクションに次ぐアクションの流れの中で照井竜の家族への思いと生き様を示した男の格好よさを表現している作品と感じた。登場人物のほとんどが、家族を喪った悲しみを抱えているため、激しい戦いの連続の中にも深い悲しみが底辺に流れており、竜の心情も、妻の亜樹子の心情も、スリを繰り返してしまう葵の心情も、コマンダードーパントに変身し竜を仲間にしようとする相模広志の心情も、竜と亜樹子を見守る翔太郎とフィリップの心情も、みな奥底の根の部分で分かり合えるような共通する悲しみを抱えており、人生の途中に突然起こった不幸な災いのきっかけの違いで進むべき道が違ってしまった男同士の戦いといったものが描かれてあって切なさがあって良かった。

 照井竜は、言葉遣いや行動から直線的というイメージがあったのだが、作品を見て感じたのは、人の話を真っすぐに聞く耳を持つ人というイメージへと広がった。ポリシーを貫く頑固な直線さと、人の思いを真っすぐに受けとめる純なまでの直線さが彼の魅力であるということが作品を通して分かり、そして意外や女たらしであることまでも分かり、全体的にいい男に描かれてあって良い作品だと思った。ハードボイルドテイストな「W(ダブル)」らしいスピンオフ作品になっていると思う。

 照井竜の生き様と美学を綴っている作品だけに感性が男性寄り。他の女性を呼び捨てにするのに妻だけを「所長」と呼び続けるという頑固さが今ひとつ私には理解ができない。どんなに竜本人には「所長」という呼び方が特別であっても、女性にとっては愛する人から名前で呼んでもらうことの特別感というものをまるで分かっていない。ましてや竜と亜樹子は新婚だ。亜樹子の不満は尤も。離婚してしまってもいいくらい。ほんの一回でいいからクライマックス・シーンのどこかで亜樹子にだけ聞こえるくらいの声で構わないから名前で呼んで欲しかった。そしたら、女性はその特別に呼んでくれたたった一回の響きを胸にこれから先の人生を共に歩んで行ける。見ている側としてもそうしてくれたらもっと感動的だった。そう思うのは、私が女性だからだろうか。
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