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「七都市物語」
投稿日 : 2002/08/30 23:37
投稿者 Excalibur
参照先
原作:田中芳樹
製作:稲垣博司/宮下昌幸/高橋 豊
企画:杉山 恵/河野秀雄/沢登昌樹
プロデューサー:肥田光久/東 英次/内田正仁/加藤長輝
脚本:野辺朋史
音楽:佐藤 博
監督:神戸 守
総監督:永丘昭典

(声)
山寺宏一/大塚明夫/堀川 亮/矢尾一樹
久川 綾/井上喜久子/置鮎龍太郎/曽我部和恭
1994年
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「北極海戦線」
投稿日 : 2002/08/30 23:38
投稿者 Excalibur
参照先
『銀河英雄伝説』、『アルスラーン戦記』、『創竜伝』・・・田中芳樹の小説が次々とアニメーションになってゆく流れの中で作られた一篇で、連作短編の形を取っている原作の中の、その第一エピソード「北極海戦線」をOVA化。正確には『七都市物語/北極海戦線』とサブタイトルが付く。当然第二エピソード以降の映像化もあるのかと思いきや、最初から予定がなかったのか、それともそこまで作品にパワーがなかったのか、現在まで実現せず。主要キャラも出揃わず、「さわり」の部分しか作られなかったので、かなりフラストレーションがたまる作品になってしまった。更にその内容も、原作ファンからすると別の意味でフラストレーションがたまるのではないかと思う。元々田中芳樹の小説は、派手なドンパチよりもキャラクター同士のディスカッション(作者云うところの「陰険漫才」)を楽しむものなのだが、それじゃあアニメとしてのセールスポイントにはならない。そこで、会話部分を削ってオリジナルの戦闘シーンを追加した結果、ただでさえ「さわり」部分だけしか取り上げていないためにわかりにくい人間関係が、尚一層わかりづらくなってしまった。原作の分量は文庫本で70ページ足らず。これを前後編約1時間で映像化するのだ。普通に考えればかなり余裕がありそうなものの。一応はアクイロニアのアルマリック・アスヴァール(通称A・A)とニュー・キャメロットのケネス・ギルフォードを中心にして、その対立構図を浮き立たせようとはしているものの、残念ながらこの段階ではまだAAとギルフォードは正面からぶつかり合わず、またこの2人の個性の描き分けも成功していない(実は原作でもあまり色分けされているとは言えないが)。男ばかりの画面に花を添えようという意図なのか、ギルフォードの副官を女性にしたりもしているが、所詮は付け焼刃。とりあえず全エピソードが映像化されていればともかく、現在ではほったらかしの「中途半端」な作品としか言いようがない。勿体無いことだ。まだまだ再生のチャンスはあるのに。
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