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「キャプテンハーロック/アウトサイド・レジェンド〜ジ・エンドレス・オデッセイ〜」
投稿日 : 2003/11/16 17:12
投稿者 Excalibur
参照先
正式タイトルは『SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK/OUTSIDE LEGEND〜The endless odyssey〜』。

最初はTVシリーズで、という話だったはずだけれども、何時の間にかDVD(&ビデオ)リリース作品へとシフト。
順調に製作も進み、発売予定日も決まり・・・という矢先に原作者からクレームが付き、一時は製作中止へと追い込まれる。
そもそも監督がりんたろう、という辺りで不安を覚えていた私はオールドファン(苦笑)。なんせかつてのTVアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』でも、結構意見の対立があったようだしね。「ハーロックの最後は”野垂れ死に”しかないでしょう」と発言していたりん監督に対し、「大きなお世話だ!」と激怒してたし。
その後の二本の劇場版『銀河鉄道999』のヒットから、名コンビのイメージは強いのかもしれないけど。

結局は原作者の意見を取り入れ、手直しして製作再開。
2002/12/21から、全13話を月一ペースで現在もリリース中。そして今年の10月からは深夜枠ではあるが日本テレビでの放映も実現。最終話のDVDリリースは12/21の予定だが、このままのペースだとTVでは12/31の深夜・・・はないだろうから、年明けの1/7か、さもなければ12/24に二話分まとめてオンエアーということになるのだろうか。それともTVでは流さずにDVD買え!とかいう展開になったら怒るぞ。
なおTV放映版はオープニングをカット、エンディングは絵だけそのままで歌を差替え、ジャニーズ事務所&avexとのタイアップになっている。サントラは(DVDも)系列会社のVAPなのになぁ。

物語はタイトルに「アウトサイド・レジェンド」とあるように、『ハーロック』の外伝。松本零士のクレジットが最近お馴染みの「原作・総設定」ではなく「原作」のみな点からもわかる通り、キャラクターを借りただけのオリジナル作品ということである。
時代は原作(というよりもTVシリーズ)の旧『ハーロック』を受け、かつてマゾーンの侵略を退けたハーロックは宇宙の彼方へと去り、かつての乗組員たちはアルカディア号を降りているという設定。そこへ新たな脅威が現れ、ハーロックたちが再び立ち上がる、というもの。ハーロック、ミーメ、ヤッタラン、ドクター・ゼロ、有紀螢らお馴染みのメンバーも再登場するが、台羽正だけは何故か新登場キャラクターとして再設定されている。このため旧作の続きとして見るには非常に不自然。どうして別の新キャラじゃいけなかったのか、その理由が全くわからない。しかも性格的にかなり歪んだヤツにされてしまってるし・・・。
また時代の流れというべきか、キャストも総入れ替え。旧キャストに比べてどうこう、というのではないが、これまたかなり違和感のあるメンバーが揃ってしまっている。中には他作品で既に同一キャラを演じている人もいるのだが。

そして音楽。服部隆之が担当するとアナウンスされた時は期待したものだが、混成合唱も加えるなど意気込みは感じられるものの、オーケストラ鳴り響かず・・・。選曲、或いは発注メニューそのものに問題があったのかもしれないが、全体として欲求不満がたまる出来映え。テーマ・メロディ自体はなかなか勇壮で「らしい」だけに余計残念であった(しかもTV放映版ではカット・・・)。
物語の展開も遅々として進まず(この辺りは昨今の松本作品らしいとは言える)、作画レベルの高さのみが評価出来るような作品だったが、4話を過ぎてから徐々にキャラクターも動き出し、独特の良さも味わえるようになってきた。あとはこの作品にどうケリをつけてくれるか、だ。
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Re: さらば宇宙の無法者!
投稿日 : 2004/03/29 22:24
投稿者 Excalibur
参照先
中盤からは、ヌーの正体を巡っての理屈っぽいオハナシとなる。その設定は正直云ってチンプンカンプン。整合性が取れてるのか、理論的に正しいのか、これまたサッパリワカラン。その中で台羽正の成長や、イリタ長官の改心(?)も描いて行くのだが、こちらは意外性も無く正攻法の流れ。というわけで淡々としていて盛り上がりに欠ける、中途半端なゲイジュツ映画を見せられている気分にもなってくる。最終回にはトチローや、オカリナを吹く少女(デザインは明らかに”まゆ”だが別人のようだ)も出てくるが、これはファンサービス? ハーロックだけでも充分物語を引っ張って行けたと思うのだけれども。最後に明かされる台羽博士の死の真相、そしてハーロックと正の対決場面も用意されているが、その決着がどうついたかを明示しないままなのは「余韻」ということなんだろうか? 

密度の濃いドラマ展開、緻密な作画・・・全13話でこの『ハーロック』物語は完結した。暗い画面に重たい物語、『ハーロック』とはこういう物語なのか、という疑問は最後まで付きまとってしまった。
そもそも「外伝」を名乗り正を主人公にするのならば、TVシリーズの続編とする必要性は全くない。むしろリメイクとしてしまった方が良かっただろう。そもそもイリタのキャラが、TV版の切田長官の焼きなおしなのだから。
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